2024.06.20

大型射出成形金型の製作におけるポイント

大型射出成形金型の製作におけるポイント

射出成形金型は、電子部品や日用品といった手のひらサイズの部品・製品はもちろん、自動車・二輪車・OA機器といった産業・工業用途やエアコンに代表される空調機器まで、様々なプラスチック製品を量産するうえで必須となるものです。

当然ながら、プラスチックの成形品サイズが大きくなると、それに従って金型サイズ、さらには成形機サイズ(型締め力・成形機トン数とも)も大型化します。

電子部品・電装部品や手のひらサイズの日用品であれば型締め力50~350トン程度、やや大きめの内装部品・外装部品であれば型締め力350~650トン、自動車のエンジンカバーやドアピラー、エアコンカバーといった成形品サイズが500~1,000mmを超えるようなものであれば1,000トン、2,000トンクラスの金型はざらです。

では、こういった大型の射出成形金型を製作するうえで、どういった点がポイントになるのでしょうか。

最も重要な点は、大型の金型を加工できるだけの加工設備、そしてクレーン等の搬送・移送設備が必要且つ適切に扱えるという点です。

例えば前述の型締め力2,000トンクラスの大型金型であれば、金型そのものの重量は20トンに及ぶことがありますが、その金型を製作あるいはメンテナンスするためには、20トンの吊り上げ加重に耐えられるクレーンを保有していることが必須になります。

さらに、金型本体だけでなく、取付板やエジェクタプレートといった金型を構成する部品(いわゆる金型部品)一つとっても、ある程度テーブルサイズが大きな工作機械が必要となります。したがって、特に自動車の内外装部品のような大きな成形品を製造する金型の部品を加工するためには、五面加工機(門型マシニングセンタ)のような大型のマシニングセンタの活躍の場が少なくありません。

当社の大型射出成形金型 設計・製作

当サイトを運営する株式会社ホーエは、富山県に本社を置く金型メーカーです。

長年にわたって、主に自動車・二輪車・トラックといった輸送機械の内外装部品向け大型射出成形金型を多数製作してきました。

当社は、金型重量20トン、型締め力2,000トン級の大型射出成形金型を得意としており、現在もなおTier1,2の自動車部品メーカー様とのお取引がございます。

その信頼の裏には、当社が長年蓄積してきた設計・技術力と、北陸エリアでは屈指の設備力があると考えております。当社工場には、20トン・10トンの親子クレーンをはじめ、五面加工機、大型五軸加工機、ガンドリルマシン、1,300トンのトライ用成形機といった、大型の金型に特化した各種設備体制を整えております。

さらに近年では、金型メーカーの廃業が相次いでいることもあり、当社納品ではない、他社製・海外製の金型に対して、清掃、メンテナンス、オーバーホール、修理、改造・修正といった各種ご要望を多数頂いており、随時対応しております。

大型射出成形金型の製作事例

当社が過去に製作した大型の射出成形金型を数点ご紹介します。

①フロントフロアカバー

②エンジンカバー

③ドア内装部品

大型射出成形金型の製作なら、当社にお任せください

金型重量20トン、型締め力2,000トン級の大型射出成形金型の製作なら、株式会社ホーエにお任せください。